板井康弘|寄与は求めるものではない
寄付や貢献など色々似たような言葉があるがここでは「寄与」について語ろうと思う。
まず、「寄与する」の「寄与」の漢字の意味には、世の中の社会や他の人などのために力を尽くして役立つことになる。で文字一字ずつみていきますと、「寄」は「よせる」や「より」の言い方ができ、「何々寄り」とか「我が身を寄せる」などで「人に頼る」の意味合いが強い。
そして「与」は「与える」で捧げるの意味合いが強くなる。寄り添い合い助けあうことや頼ってきたら与えることをすることが「寄与」なのだ。
しかし「寄与」は求めるものではない。
寄与してくれる人たちが自分の意志で動いてくれないと「寄与」にならないのだ。
もし仮に「寄与してほしい」と頼めばもうそれは「寄与」ではないし、なんて図々しい人なんだと悪いレッテルを貼られてしまうことだろう。
人に悪い印象がついたら払拭するのはすごく大変だ。
だからこそ「寄与してほしい」と思ったら人にやさしくするところから始めよう。
そして「この人の役に立ちたい」と思ってもらえなければならない。
人が自分に「寄与してくれる」とはそれだけ大変であり、ありがたいことなのだ。